中国のEV(電気自動車)市場は世界最大規模です。
現在はBYDやNIO、XPeng、小米(Xiaomi)などの企業が知られていますが、実は過去には100社を超えるEVメーカーが誕生しました。
なぜ中国ではこれほど多くのEV企業が生まれたのでしょうか。
そして、なぜ今は淘汰が始まっているのでしょうか。
今回は中国EV業界の「誕生」「バブル」「淘汰」の歴史を解説します。
中国でEVメーカーが乱立した理由
結論から言うと、中国政府が国家戦略としてEV産業を育成したからです。
中国は長年、自動車産業で欧米や日本に後れを取っていました。
ガソリン車では、
- エンジン技術
- 変速機技術
- ブランド力
で先進国メーカーに勝つことが難しかったのです。
そこで中国政府はEVに注目しました。
EVなら新しい産業のため、スタートラインが比較的平等だからです。
結果として中国全土でEV開発ブームが起こりました。
地方政府がEV企業を支援した
中国では中央政府だけでなく地方政府もEV企業を積極的に支援しました。
理由は簡単です。
EV工場を誘致できれば、
- 雇用が増える
- 税収が増える
- 地域経済が活性化する
からです。
そのため各地方政府は、
- 土地提供
- 補助金
- 税制優遇
- 融資支援
を行いました。
結果として全国で多数のEVスタートアップが誕生しました。
EVはガソリン車より参入しやすかった
もう一つの理由が参入障壁の違いです。
ガソリン車を作るには、
- エンジン
- トランスミッション
- 排ガス規制対応
など高度な技術が必要です。
一方EVは、
- バッテリー
- モーター
- ソフトウェア
が中心です。
このためIT企業や新興企業も参入しやすくなりました。
実際に中国では、
- NIO
- XPeng
- Li Auto
- Leapmotor
- Xiaomi
など新興企業が次々に誕生しました。
EVバブルはなぜ起きたのか
巨大市場への期待もありました。
中国は世界最大の自動車市場です。
EVが本格普及すれば莫大な利益が期待できます。
投資家も資金を投入し、「次のBYDになれるかもしれない」という期待から多くの企業がEV市場へ参入しました。
しかし全ての企業が成功できるわけではありません。
ここでEVバブルが発生しました。
なぜ今は淘汰が始まっているのか
現在の中国EV市場は価格競争が激化しています。
特にBYDは大規模な値下げを繰り返しています。
その結果、
- 利益が出ない
- 資金調達できない
- 販売台数が伸びない
企業は生き残れなくなりました。
かつて話題になったメーカーの中にも、倒産や事業停止に追い込まれた企業が少なくありません。
中国EV業界は今まさに淘汰の時代に入っています。
なぜBYDは勝ち残れたのか
BYDの強みは車だけではありません。
BYDは、
- バッテリー
- 半導体
- モーター
- 車両製造
まで自社で行っています。
この垂直統合モデルによってコストを大幅に削減できました。
さらに価格競争にも耐えられる体力を持っています。
そのため現在の淘汰局面でも優位に立っています。
次に生き残るのはどの企業か
現在有力とされるのは、
- BYD
- NIO
- XPeng
- Li Auto
- Xiaomi
です。
特にXiaomiはスマホ事業で培ったソフトウェア開発力を持っており、今後の成長が注目されています。
一方で中小EVメーカーはさらに統合や撤退が進む可能性があります。
EVメーカーの競争は投資家も注目している
中国EV市場は単なる自動車業界の話ではありません。
世界最大の成長産業の一つとして投資家からも注目されています。
BYDやテスラ、小米(Xiaomi)など世界の成長企業に興味がある方は、株式投資という形で市場を追いかける方法もあります。
DMM株なら、
- 国内株式対応
- 米国株対応
- スマホ取引対応
- 初心者向けツール充実
投資を始める際の選択肢の一つとして活用できます。
まとめ
中国で100社以上のEVメーカーが生まれた背景には、
- 国家戦略
- 地方政府の支援
- 巨大市場
- 投資マネー
がありました。
しかし現在は価格競争が激化し、淘汰が進んでいます。
今後の中国EV市場は「どれだけ多くの企業が生まれるか」ではなく、「どの企業が最後まで生き残るか」の段階に入っています。
BYDを中心とした生存競争は、今後も世界の自動車業界に大きな影響を与えるでしょう。

