中国の街を歩くと、若者がミルクティーを片手に歩いている光景を頻繁に見かけます。
かつて中国の飲み物といえば緑茶や烏龍茶のイメージが強かったものの、近年はミルクティー専門店が急増しています。
特にCHAGEE(覇王茶姫)やHEYTEA(喜茶)は数千店舗規模へ成長し、中国を代表する外食チェーンの一つになりました。
なぜ中国の若者はこれほどミルクティーを好むのでしょうか。本記事では中国ミルクティーブームの背景を解説します。
中国のミルクティーはタピオカとは別物
日本ではミルクティーと聞くとタピオカを思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし中国で人気なのは、茶葉の香りを重視した新しいタイプのミルクティーです。
茶葉の存在感が強い
中国の人気ブランドでは、
- ジャスミン茶
- 烏龍茶
- 岩茶
- 紅茶
など本格的な茶葉を使用しています。
甘さよりも茶葉の香りを楽しむ商品が人気です。
甘さ控えめが主流
中国では健康志向の高まりから、甘すぎる飲料を避ける傾向があります。
注文時に
- 無糖
- 微糖
- 甘さ30%
など細かく調整できる店も珍しくありません。
そのため、日本の甘いミルクティーとはかなり印象が異なります。
なぜ中国でミルクティーが流行したのか
ミルクティーブームには中国独自の事情があります。
若者向けのカフェ文化として定着
中国では都市化が急速に進みました。
一方で欧米型カフェは価格が高く、若者が毎日利用するには負担があります。
そこで登場したのがミルクティー専門店です。
コーヒーより飲みやすく、価格も比較的手頃なため、学生や若い会社員の間で人気になりました。
SNS映えする
中国版Instagramとも呼ばれる小紅書(RED)やSNSでは、飲み物の写真投稿が非常に活発です。
おしゃれなカップや店舗デザインは若者に支持されました。
特にCHAGEEは高級感のあるブランド戦略で知られています。
中国人はもともとお茶好き
中国は数千年にわたる茶文化を持つ国です。
緑茶や烏龍茶を飲む習慣が根付いているため、茶葉を使ったミルクティーも受け入れられやすかったと考えられます。
中国で人気のミルクティーは、実は茶葉の香りを重視する文化から生まれています。
日本でも近年は国産茶葉や和紅茶への関心が高まっています。
中国で人気の代表的ブランド
CHAGEE(覇王茶姫)
現在の中国ミルクティー業界を代表するブランドです。
ジャスミン茶をベースにした商品が有名で、甘さ控えめの上品な味わいが特徴です。
高級感のある店舗デザインも人気を集めています。
HEYTEA(喜茶)
中国新式茶飲料ブームの火付け役とされるブランドです。
フルーツティーやチーズティーなど革新的な商品を次々と発売しています。
2025年には日本にも進出しました。
奈雪的茶(Nayuki)
パンとお茶を組み合わせた店舗展開で知られています。
若い女性を中心に人気があります。
中国のミルクティーブームは今後どうなる?
中国のミルクティー市場はすでに巨大産業となっています。
一方で競争は激しく、新ブランドも次々と登場しています。
今後は、
- 健康志向
- 低糖質
- 高品質茶葉
- 高級路線
がさらに重視されると考えられます。
単なる甘い飲み物ではなく、「お茶文化の進化形」として発展している点が中国ミルクティーの特徴です。
まとめ
中国の若者がミルクティーを好む理由は、単なる流行ではありません。
もともとの茶文化に加え、健康志向やSNS文化、カフェ需要が重なった結果として巨大市場が生まれました。
CHAGEEやHEYTEAの成功は、中国の若者がお茶を現代的に楽しむスタイルを求めていることを示しています。
中国旅行の機会があれば、現地のミルクティーを一度体験してみると、日本との違いに驚くかもしれません。

